OFweekによると、延期または中止になった合弁工場プロジェクトは以下の5つ。
(1)韓国LGエネルギーソリューション(LGES)と中国Huayou Cobalt (華友鈷業)による中国でのリチウム電池リサイクル関連工場2カ所
2023年8月、両社は合弁契約を締結し、リチウム電池リサイクルの合弁会社設立を発表。江蘇省南京市と浙江省衢州市に前処理・後処理工場を建設する計画だった。2023年下半期に着工、2024年末に量産化を開始する予定だったが、延期になった。
(2)韓国LG化学(LG Chem)とHuayou Cobalt親会社の華友控股集団によるモロッコでのリン酸鉄リチウム正極材工場
同プロジェクトは、LG化学と華友傘下の浙江友山新材料科技が共同で推進。量産開始予定は当初2026年だったが、2027年に延期された。
(3)韓国SK On、韓国ECOPRO Materials、中国GEM(格林美)による前駆体工場の計画白紙
3社は2023年、合弁会社「GEM Korea New Energy Materials」の設立を発表。韓国全羅北道・群山のセマングム国家産業団地に1兆2100億ウォン(1ウォン=約0.1円)を投じて、年間5万トンの前駆体生産工場を建設予定だったが、計画は撤回された。
(4)韓国POSCO Holdingsと中国CNGR(中偉新材料)の高ニッケル前駆体工場プロジェクトが中断
韓国ポハン(浦項)市に11万トン規模の正極材用高ニッケル前駆体工場を建設する計画だったが中断状態にある。合弁会社の出資比率はCNGR傘下中偉香港鴻創が80%、POSCO Future Mが20%。投資総額は約61億元(1元=約19.5円)。
(5)CNGR傘下中偉香港興創とPOSCO Holdingsが計画していたニッケル精錬所プロジェクトが停滞
ポハン市にニッケル精錬工場を建設し、合弁会社を設立する予定だった。出資比率は中偉香港興創が40%、POSCO Holdingsが60%。投資額は約22億元。
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